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Channel: 内野光子のブログ
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「短歌ハーモニー」は、千葉市男女共同参画センター「ハーモニーまつり」に参加しました

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 「短歌ハーモニー」12月歌会は、「ハーモニーまつり」の1214日(日)、選挙の日だった。月1回の例会は第3木曜だが、12月は、例会を「まつり」に合わせ、公開歌会とするのも恒例となった。今年は3人の見学者がいらした。また、展示室では、まつりの2日間にわたって、短歌の書作品の展示も行う。会員各自、歌会には2首、書作品は、1年間の自作から2首を選び作品とした。以下、1首目が書作品から、2首目が歌会の詠草から各1首ずつ掲載した。

・冬近く重き心を見すかして体内時計も狂いはじめる

 金木犀散りて地面を黄に染めて駐輪場に秋の気配す(三枝)   

・純白のこの花ナンジャヒトツバタゴ今年も咲いた青葉の森に

 楽しそう良く似た親子電車よりディズニーランド目指して降りた(ミヨ子)

・中天に半月さえて妖精の舞台となりゆく雪あかりの庭

 小都市の駅前通りのまひるまは人かげまばら師走に入りても(静江)

(二〇一四、一、二四秘密保護法に反対して)

・国会を大包囲してヒューマンチェーンを結んだ手の温かきこと

(一一、二九(ハンナ・アーレント)三Fイベントホールにて上映)
 

 ユダヤ人指導者のいたことを告発避難の渦中に苦悩するもぶれず
・雲間から姿見せおる雪の富士裾野広げてゆうゆうと座す
 湖に浮かぶ小島の教会に蘇る鐘ひとつ撞いたり (美恵)
・母の日の花かご二つ据える場を持ちてまわりて重みもうれし
 母が落ちて多くの蕾持つ辛夷寒さに負けず咲け年越えて( 洋子)

・泡立ち草穂先ゆらして伸びるまま教員住宅人影もなく

 浴衣着て湯の街めぐる城崎の旅人襟をはだけて歩く( 千世)

・初詣の人で賑わう帝釈天真っ白な足袋も黒くなりけり

 SLに乗っても眺ても遠い日の千葉駅の列車脳裏はなれず( 京子)

・鉢植の赤 白 金の彼岸花咲き終えて今葉の芽いっぱい

 木枯しの吹きはじめたる師走なか肩竦めつつ家路にいそぐ( 儔子)

・杉木立の影に憩へば晴れわたる空に浮雲ことさらひくし

 手作りの布袋などほめ合ひて媼らは待つ街の医院に( 徳惠)
・たきりの犬の身返えす手のひらに触るる骨のかたちさびしむ
 ひたひたと寄り来て背を撃たれんか振り向きざまにペンを振り上ぐ
 光子)

 例会の準備に加えて、夏から、会場の抽選会、案内チラシの作成・印刷、書作品の作成・展示に伴うさまざまな仕事を分担しての準備があった。協力の賜物である。138回目の歌会でもあった。

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千葉市男女共同参画センター「ハーモニーまつり」ハーモニープラザ1階展示室  


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