Quantcast
Channel: 内野光子のブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 955

8月30日、安保法案、今すぐ廃案、国会包囲集会に参加しました

$
0
0

国会議事堂前駅から地上に出てみると 
   家を出る12時前には、降っていたのだが、東京に向かう車窓からは、雨の気配は感じられなかった。きょうは、だれとも約束せずに、気ままに参加しようということで二人だけで動くことにした。霞が関か国会議事堂前か、下車駅に迷ったが、軽い気持ちで国会議事堂前と決めたのだが、甘かった。改札を出ようとしたところ大変なことになっていた。議員会館側の出口には規制がかかっていて、地下通路は想像以上の混雑、4番出口から地上に出るのに20分以上はかかっただろか。規制する警官に喰ってかかる参加者もいた。地上への階段が見えてきた頃には、すでに、シュプレヒコールが始まっていた。

Gedc4584                 車道にはみ出す人の列、茱萸坂

  もう、茱萸坂は、歩道も車道もなく、人の列は、外務省前の交差点に向かう。左折して国会正門前へと向かう辺りは、身動きできないほどだ。というのも、歩道・車道の人の波は、装甲車で国会前には行けずにストップ、通せんぼされた格好である。議事堂前の南庭園側も人でいっぱい、雨もぽつぽつ降ってきて、旗やプラスターに加えて、傘も増えてきた。歩きはじめの頃、岡田さん、志位さんの話は聞こえたが、正門近くなると、声が割れ、声が届かず、誰が話しているのかわからない時間が長かった。だが、コールだけはと声を上げる。映画監督の神山征二郎さん声も聞こえたが、内容が聞き取れない。袖井林二郎さんの"No More Abe"の声も聞こえてきた頃、南庭園の方にようやく渡ると、夫の職場のOB有志の会の旗が見つかり、何人かと旧交を温めているようだった。さらに進むと今度は、「佐倉平和を未来につなぐ会」の旗が見えてきて、ご無沙汰している知人たちとも会う。南庭園を突っ切っているころ、3時のコールが始まり、小山内美江子さんの話を聞きながら、帰路の霞が関駅へと向かった。

Gedc4587

                     装甲車で車道が遮断されて人が溢れる

Gedc4606                    雨合羽姿や傘の数が増した議事堂正門前

ところで、参加者数のカウントについて
  帰宅後、ニュースを見ていると、ステージからは、社民の吉田さん、生活の小沢さんのスピーチもあり、坂本龍一さん、森村誠一さん、池内了さんたちのスピーチもあったらしい。

  NHKの「ニュース7」のトップニュースは、バンコクのテロ事件であった。2番目がスズキとフォルクスワーゲン社との業務提携解消、3番目の「安保法案」関係ニュースで、国会包囲集会について伝え、各地での集会の一部も伝えたが、またもや、衆議院・参議院で審議にかけた時間数を持ち出して、あと一か月に迫る会期末までの与野党の駆け引きのマターに持ち込むのだ。

  ところで、きょうの参加者、主催者発表12万、警視庁発表3万余とのことだった。いつも思うのだが、この数字の開きはどうして?と思う。今日の集会は、主催者は、国会前には10万を目指していたというから、予想以上ということだったのだろう。それにしても、10万とは私には思えなかった。どうしても60年安保の時と比較をしてしまう。あのころは、主催者発表と言っても4倍などという開きはなかったと思う。最近、目にする二つの数字の隔たりの大きさは何なのだろう。近頃、しばしば、集会に参加するようになって思うのは、主催者発表の参加者数を聞いて、疑問に思うことがあるからだ。いわゆる「警視庁発表」の精度も信じがたい。だから、主催者側から、ある程度正確な数が出せないものだろうか、それが参加者の願いでもある。たとえば、主催者側がエリアを決めてカウントする人を配置するとか、ヘリコプターからの映像を分析するとか、プログラム配布の数とか、野鳥の会のベテランに頼むとか、できないものかなあ、と素人は考える。

  きっちり正確ということはありえないが、ある程度、根拠のある数の参加者のひとりでありたい、と思う。いわゆる、参加者数は、集会や活動のバロメーター、評価にもつながるだろうから、活動の在り方の反省や今後の行方と深くかかわる数字でもある。
 今回も、メディアは、カッコつきの“12万”か、多くは、12万と3万余の両者併記が通常である。受け手の私たちには、「12万、12万!」、「12万だって?」がひとり歩きする。とくに、参加した当事者は何となく落ち着かない、違和感を覚えるのは、私だけだろうか。運動主体というか、主催者は謙虚に向かい合うべき数字ではないかと思う。運動の盛り上がりに水を差す気はないが、事実を知ることの大切さを、あらためて思う一日であった。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 955

Trending Articles