私たち、地元の「さくら・志津憲法9条をまもりたい会」のニュース31号、3日に刷り上がりました。この活動を始めたのは、2006年半ばですから、いよいよ10年目に入ります。今年は、大事な戦後70年の年であり、いま、安保関連法案が参議院で審議のさなかで、9月の半ばには強行採決も辞さない自公与党のもくろみです。そこで、私たちの会のニュース31号の刷りたてを最寄りの駅頭で配ることになりました。参加者11人、300枚は、多くの皆さんが気持ちよく受け取ってくれたのも、今の政権の姑息なやり方が腹に据えかねたという人が多かったからではと思います。
私は、これまで、駅頭での活動の時、マイクを握ることはなかったのですが、9月3日の、この日は居ても立ってもいられず、通行の人たちに話しかけようと思ったのです。出かける1時間前に、思い立って、つぎの3バージョンをメモしました。太字の部分を各バージョンの前後に繰り返しました。
皆さん、私たちは、さくら・志津憲法9条をまもりたい会です。2006年から憲法9条をまもりたいと、いう市民の有志がこの町で、活動を続けています。きょうは、私たちのニュース31号をお配りしています。いま、参議院で審議されている安保法案は、なんとしても廃案にしなければなりません。
A)「大きな誤解」
8月30日には、国会周辺にたくさんの人々が集まり、安保法案廃案の集会が開かれました。全国各地でも大勢の人々が立ち上がりました。
これを知った菅官房長官は、なんといたでしょうか。「集会に来た人は、<大きな誤解>をしている」と記者会見で言い放っていました。<誤解>なんかではありません。法案への理解が深まれば深まるほど、国民は怒っているのです。<誤解>をしているのは、安倍総理です。安倍政権の面々ではありませんか。安保法案は、なんとしても廃案に持ち込まねばなりません。
B)「総合的判断」
安保法案の国会での審議を聞いていますと、法案の条文がどうととでもとれる、どうにでも読める表現ばかりだということがわかってきました。時の政府が好き勝手に読めるような、だましの<工夫>がされているからです。最後は、時の政府の<総合的判断>が決め手という、非常に怪しげな危ない法案です。まさに法的安定性に欠ける法案なのです。断固として、廃案に持ち込まねばなりません。
時の政府の解釈次第で、自衛隊の出動や海外派兵が決まってしまい、憲法が踏みにじられてしまいます。徴兵制は、憲法にいう「苦役にあたる」から、絶対ありえませんと、安倍総理は、繰り返します。ということは、時の政府が「徴兵制は苦役ではない」と解釈したら、徴兵制は可能になってしまうのです。
C) 「抑止力」
今度の安保法案は、<抑止力>によってこそ、平和が維持できるという<平和法案>だと、政府は言いつのっています。<抑止力>とはなんでしょう。要するに、これだけの兵器や武力の用意があって、いつでも使用できるんだぞ、周辺諸国に脅しているにすぎません。アメリカの軍事力の傘の下で、相手を恐怖に陥れることで、平和が保たれるというのでしょうか。むしろ逆に、軍事力の競争を煽っているのではないでしょうか。<抑止力>なんてまやかしです。外交や文化の力で、人間の知恵の力で、平和が保たれるのではないでしょうか。
皆さん、私たちのさくら・志津憲法9条をまもりたい会のニュース31号をお配りしています。ぜひお読みください。安保法案を廃案に持ち込みましょう。
(31号ニュース目次)
1・2頁ニュースやチラシを渡しているときにこんな質問が寄せられました
・アメリカは日本を守ってくれるのだから、アメリカが困ったと
きには、応援しなきゃいけないんじゃないの?
・中国が海洋進出し、軍事力を強化しているけれど、大丈夫なの?
3頁 ・「総理、夏休みの自由研究ですか?」
7月20日のフジテレビ「みんなのニュース」出演中の首相
・「火災現場を戦場に例えないで
~火災現場に敵も味方ともありません」
8月1日「朝日新聞<声>より
4頁 ・ 憲法前文は積極的平和主義そのものです
・ NHKは、政権べったり、誤報もなかったように
31号の詳細は、以下をご覧ください。
http://sakurasizu9jo.cocolog-nifty.com/blog/files/image00.PDF
8月末から始まっている、アメリカ海兵隊と自衛隊との合同訓練の模様が連日ニュースで流れています。自衛隊最大規模の訓練で学ぶことが多いとも報じています。仮定の問題などには答弁しないという政府が、すでにもう安保法案の先取りをしてなされる上陸訓練の映像は、かつて見た戦争映画の一場面のようでもあります。しかし、映画ではありません。どこへ上陸しようというのでしょうか。こうした合同訓練は国内外で日常的に実施されています。その合同訓練自体、その一部の報道への公開が、他国への「抑止力」とでもいうのでしょうか。今回は、中国の軍事パレードと時を一にし、まさに軍拡競争の何物でもないとえいます。そして、国民には知らされないまま、アメリカ従属への深みにはまってゆく日本、国民の命と暮らしを守ると言いながら、米軍基地の拡大、被災地切捨て、高齢者切り捨て、派遣労働者切捨て、原発再稼働、報道規制などが進行しています。同時に、国民の個人情報はくまなく把握するマイナンバー法で国民をがんじ絡めにしようというの魂胆がむき出しになりました。
私たちは、黙っているわけにはいきません。この政権を許してはいけません。それに連なるもろもろを。