冬の沖縄、二つの目的をもって~「難しい」と逃げてはならないこと(3)
ランナーが去った後の渡嘉敷島で今回、夫がどうしても訪ねたいと、日程の調整に苦労していたのが渡嘉敷島行きだった。2月4日が渡嘉敷島マラソンで、5日までは、車の予約ができなかったが、ようやく、2月6日に確保でき、夫はほっとした様子だった。次に心配なのは、海が荒れて欠航にならないかで、波が3m以上になると高速船は欠航になり、フェリーの方が波に強いという。所要時間は、フェリーの方が高速船の2倍、70分かかる...
View Article冬の沖縄、二つの目的をもって~「難しい」と逃げてはならないこと(4)渡嘉敷村の戦没者、集団自決者の数字が錯綜する、その背景
「戦跡碑」と「白玉之塔」渡嘉敷島において、前記事の「集団自決跡地」の碑とともに、前述のように、当初、この地にあって1960年米軍基地収用のために移転を余儀なくされ、1962年4月19日に建立された戦没者慰霊碑「白玉之塔」と曽野綾子撰文による「戦跡碑」という碑の存在も記憶にとどめておかなければならないだろう。先にも引用した渡嘉敷村のホームページに収録の「本村関係者戦没者数」の表を再掲する。...
View Article冬の沖縄、二つの目的をもって~「難しい」と逃げてはならないこと(5)「アリラン慰霊のモニュメント」をめぐる
渡嘉敷の半日の訪問で立ち寄ったり、知ったりできることは、わずかにすぎない。慰霊碑や戦跡の地に立って、ひたすら祈ることしかできなかった。なかでも、「アリラン慰霊のモニュメント」の建立の経緯などを読んだり、聞いたりするたびに胸が痛む思いがするのだった。案内のAさんによれば、村のホームページの戦跡案内図には載っているけれど、商工会の観光地図には載っていない、とのことだった。渡嘉敷で亡くなった軍夫や慰安婦た...
View Article冬の沖縄、二つの目的をもって~「難しい」と逃げてはならないこと(6)
渡嘉敷を半日走り抜けて灰谷健次郎(1934~2006)さんの住んでいた家、1991年移住されてきたそうで、別荘のようにも利用されていた由。現在のオーナーは、カフェレストランを開いているが、左手の門には「灰谷健次郎」の表札が残されているまま。私は、娘の教科書に載っていた「ろくべいまっていろよ」くらいしかなじみがないのだけれど、『週刊新潮』の神戸での事件の犯人、少年Aの写真掲載に抗議していた、気骨のある...
View Articleオスプレイ、千葉の空にもやって来た
穏やかな日曜の午後だったが、地元の9条の会で、ユーカリが丘駅頭でチラシを撒く宣伝を行い、参加した。参加者11人、1時間で、何枚撒けたのだろう。私は、北口で10枚、南口で15枚ほど、手渡すことができた。 千葉県木更津市の自衛隊基地に、この1月から米軍のオスプレイの整備拠点が置かれ、すでに房総の空を飛んでいる。昨年12月13日、沖縄県名護市海岸に墜落した、あのMV22オスプレイである。...
View Article3月4日、学習会「千葉の空にもオスプレイ!―なにが問題?どこが危険?―」に参加~軍拡競争の真っ只中で、どうすれば
日本、米・中・韓国・北朝鮮の軍拡競争の再来 2月27日の衆議院本会議で2017年度の予算案が通過、参議院でどうなろうとも衆議院優先で成立したことになる。97兆4547億円の過去最大規模で、防衛費5兆1251億円、前年度より1.4%増で、5年連続の増額である。収入内訳で、新たな借金となる国債は34兆円を超す。『朝日デジタル』2月27日より 2月27日、...
View Article今年の「建国記念日」は、甲府へ〰石橋湛山記念館、山梨県立文学館と美術館と(1)
やや旧聞に属するが、2月11日午後、夫が甲府での集会で話をするというので、ついていくことにした。一泊して、久しぶりに山梨県立文学館と美術館を訪ねようという計画もまとまった。...
View Article「天皇の退位」は実現する見込みだが~衆参両院正副議長の「とりまとめ」をめぐって
「とりまとめ」への経過昨2016年8月8日には、天皇の「生前退位」の「お気持ち表明」が一斉にテレビ放映された。先立つ7月13日にはNHKのスクープとして、天皇が「生前退位」の意向を宮内庁関係者に示していたと報じられた。これまで、政府は、面倒な問題として先送り、避けて来た問題が浮上し、慌てての対策が、コントロールが効く政府の諮問機関「有識者会議」なるものを立ち上げた。その中間報告が政府の意向を受けたも...
View Article「~してございます」~霞が関と永田町の言語生活~森友問題を通じて
霞が関話法? 森友学園問題の国会での質疑を聴いていると、政府や役人の答弁にまず腹が立ち、野党の質問の拙さにも苛立ってしまうことがある。テレビの前で座ってばかりいるので運動不足にもなり、精神衛生上もきわめて不健康な状況が続いている。...
View Article二つのドキュメンタリーを見た、アウシュビッツと沖縄と(1)
「ただ涙を流すのではなく“分断する世界”とアウシュビッツ」(NHK-BS1、2月26日)旧聞に属するが、2月26日、国会や報道では、森友学園問題で大揺れであったが、夜は、NHK-BS1スペシャル「ただ涙を流すのではなく“分断する世界”とアウシュビッツ」を見ていた。番組予告では、「100万人を超えるユダヤ人が虐殺されたアウシュビッツ強制収容所。その悲劇を伝え続けているのが、世界各国出身のガイドたちだ。...
View Article二つのドキュメンタリーを見た~アウシュビッツと沖縄と(2)
「いのちの森 高江」(謝名元慶福監督作品 2016年) 最近、友人からDVD「いのちの森 高江」を借りて見た。沖縄の基地闘争のドキュメンタリー映画は、いくつか制作されているようなのだが、私は、森の映画社のニュースリールを見る機会が何回かあった程度である。 米軍の基地、北部訓練場の長い歴史、高江の住民たちの長い闘争の歴史と現状を怒りを込め、だが、...
View Article消防団・社協・日赤などへの寄付を強制されていませんか~自治会の自治とは(1)
寄付の自由自治会や町内会の総会の季節ですね。自治会の役員や班長さんの任務を引き継いでほっとしている人たちのいる一方、厄介な仕事が回ってきたと嘆いている人も多いと思います。いや、何年も面倒な仕事を引き受けてやっていると居座る自治会長や役員もあるかもしれません。自治会の事業のなかの親睦や防災・防犯などの環境整備と並んで、地域の他団体との協力・協賛事業があると思います。その中で、日本赤十字社の社資、社会福...
View Articleほんとに、何から言い出していいのかわからないほど(1)政治家の「失言」とメディア
政治家の本音の世界 政治家の場合、本音かウソのどちらかであって、「失言」ということはあり得ないのではないか。本音かウソを言い放ち、誤解と言いつくろい、それでおさまらなければ、撤回と謝罪を繰り返すという処理が当たり前になってしまった。役職更迭・辞任はあっても、議員を辞職することはめったにない。「貧乏人は麦を食え」...
View Article