9月17日は、午後から所用で出かけていて、参議院安保関連特別委員会の模様は、帰宅後、録画で見ることになった。その模様は、NHKの録画と参議院の会議録の双方で確かめてみた。 鴻池委員長の不信任動議が否決されて、鴻池議員が委員長席に着いたとたん、与党議員が飛んできて委員長を囲み、それに驚いて野党議員が押し寄せて、何が何だかわからない混乱の8分の間に、
①質疑終局とただちに採決する動議
②安保関連法案10本の採決
③国際平和支援法案の採決
④付帯決議の採決
⑤審査報告書の委員長一任の採決
合わせて5回の採決が行われたとして、散会してしまうのである。この間の会議録(未定稿)では、聴取不能と記されているのみである。可決には起立多数が確認されなければならないはずであるが、まずそんな状況ではない。屈強な与党委員は、委員長を囲み、その外側に野党委員があわてて駆け寄った。さらに多くの与野党委員が遠巻きにして立ち、自席の与野党委員ともども呆然と立ち尽くしている状況であった。ただ、委員長席の左側に陣取っている自民党の佐藤筆頭理事がときどき、片手を煽って、立てというようなしぐさを何回かしているのが見えた。それとて、自民党席の委員たちは分かっているのか否か、曖昧に立ったり座ったりしているのが見える程度で、音声はもはや騒音でしかない。これで採決?民主党の福山理事の言う通り「採決されていません」なのだ。こんなことがまかり通る議会なのだろうか。五つの野党により採決無効を参議院議長に申し入れたという。
朝日新聞(9月18日)によれば、鴻池委員長により採決が認定されたというが、人間の壁に塞がれていた委員長席からは賛否の認定のしようがなかったではないか。 今回の議事手続きで、横行した「職権」発動の乱用、さらに根拠を有しない恣意的な「認定」が横行するとなると、もはや議会制度そのものの崩壊になるのではないか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「採決不存在」の緊急ネット署名開始しました!
「安保関連法案の採決不存在の確認と法案審議の再開を求める申し入れ」への賛同のお願い
http://netsy.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-6f5b.html
賛同いただける方は次の署名フォームにご記入の上、至急、送信下さるようお願いいたします。
http://form1.fc2.com/form/?id=009b762e6f4b570b
1. 申し入れに賛同くださる方は次のサイトに載せた「賛同署名の入力フォーム」にご記入のうえ、至急、お送りくださるようお願いします。
http://form1.fc2.com/form/?id=009b762e6f4b570b
(今の国会会期末までということで、9月25日に提出する予定です。)
2. ご記入いただいた氏名、所属/お住まいの都道府県名はそのまま名簿に記載して提出します。また、記入いただいたメッセージとともに、専用のサイトに掲載させていただきます。匿名をご希望の方はその旨を必ず付記ください。
3. 賛同署名は9月25日(金)午前10時締切りとします。